ShihoChan I/O

しほちゃんのブログ

何を伝えたかったんだと思う?

こんにちは、渋谷でAndroidエンジニアをしている しほちゃん@shihochandesu です。

この記事は、SHIROBAKO Advent Calendar 2015 - Adventar 18日目の記事です。
SHIROBAKOはアニメ制作の現場を描く作品です。詳しくは、TVアニメ「SHIROBAKO」公式サイト こちらを参照ください。
アニメの一挙放送もあるので、見たことがない方はぜひ見てみてください。

news.shirobako-anime.com

このブログを書くにあたってなにを書こうかとても迷いました。
それくらいSHIROBAKOという作品が僕に与えた影響は大きく、時にキャラクターたちに自分を重ね、時にキャラクターたちから多くのことを学びました。
そこで作中で印象に残ったシーン・台詞について書きたいと思います。



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俺さ、自分の進む先が最初から見えてたわけじゃないんだ。
気が付くと「 今ここにいる 」それだけ
大倉 正弘

これは気難しい背景画の巨匠 大倉さんが背景画を描いているシーンです。
大倉さんはデジタル化が主流になっても水彩画で背景を描き続ける頑固な職人です。
仕事を受けた大倉さんが背景画を描いている時に自身のキャリアを振り返りながら言った台詞です。
学生時代の自分は今の業界や会社で働いているなんて想像もしていませんでした。
僕も色んな出会い・挫折があってただ目の前のことをがむしゃらに続けていたら今の自分があります。
とても共感できる大好きな台詞です。



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続けないと、仕事って面白くならないからさ。
河野幸泰

これはあおいが丸川社長のお使いで楽器をサワラスタジオに届けたシーンです。
河野さんは音響効果の仕事をして30年のベテランです。
僕がエンジニアとして書いてきた言語は、新卒のときに子会社に出向していたときの技術経験から本体に戻ってきてからもほぼ丸二年PHPを書いていました。
社内のエンジニアが新しい技術に敏感で積極的に利用するという環境もあってPHPプロジェクトはほぼ駆逐され、僕のプロジェクトがおそらく開発が継続されている最後のプロジェクトだったかと思います。
当時社内は絶賛node.jsブーム。正直、社内のトレンドに乗れないことでもやもやしてモチベーションが下がっていた時期もありました。
最終的に僕はそのプロジェクトのシステム責任者に就くことになったのですが、振り返ってもあのときの経験が今の自分の中で大きな財産になっている気がします。
時にぶーぶー言いながらも目の前の仕事を精一杯こなしてきた結果、視野も広がってサービス開発という仕事がすごく楽しく思えました。
継続することで見えてくる仕事の面白さについて教えてくれた大好きな台詞です。



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何を伝えたかったんだと思う?
木下 誠一

この記事のタイトルにもなっているこの台詞、これはなかなか上がらないえくそだすっ!最終話のコンテに業を煮やす本田さんと木下監督が会話しているシーンです。
木下監督はえくそだすっ!、第三飛行少女隊監督を務める小太りでからあげ好きなアニメ監督です。
本田さんは「万策尽きた〜〜〜」の人です。
このシーンを見たとき僕は担当サービスの新機能を実装している真っ最中でした。
あれ?この機能ってなんで入れたんだっけ?って思い返したのを覚えています。
僕はサービスになにか機能を実装したりデザインを修正するときは本質的にエンドユーザーになにか伝えたいことを持つべきだと思っています。
それがない、理解していない、または上から言われたからという理由だけのまま作ったら最終的にこちらの都合だけのものになってしまいコンセプトやビジョンのないものになってしまう気がします。

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政治的なキャスティングは必ずバレます。
そしてそれは断言できますが、作品にプラスになることはない。絶対にです。
稲浪 良和

僕の言いたいこと、思っていたことは音響監督の稲浪さんが全て言ってくれていました。



まだまだ大好きなシーンが多すぎて書ききれないのですが、このくらいでまとめようと思います。
最後に同僚でアニメが大好きなスペイン人エンジニアとSHIROBAKOランチをしたときに彼が言っていた台詞がとても印象に残っているので使わせてもらおうと思います。

僕にとってSHIROBAKOは人生だ。
宮森と一緒で日本で就職活動をして何度もお断りをされた。
作品の1シーン1シーンが自分の人生の1シーン1シーンに重ねることができる。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
この記事がSHIROBAKOをまだ見たことがないみなさまにとってSHIROBAKOを見るきっかけになれば幸いです。
共感して頂けたSHIROBAKO好きのみなさま、新年会として松亭に飲みに行きましょう。